働き方改革のしわ寄せ
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0826/ccn_190826_0395733912.html
建設業で働く30代男性は、休みの日もパソコンを持ち帰り、自宅で無給労働をするはめになっている。元凶は、残業規制だ。
「工事を2案件担当することになりました。工期は1か月ずれているだけ。残業すれば問題なく終わらせることができるのに、業務課長からは『100時間を超えたから、今月は45時間以内に抑えなさい』と課長宛にメールが送られたんです。課長は何か手を打つこともなく、自分に負担がきています」
働き方改革は、今年4月から大企業で適用が開始された。残業時間を「年720時間以内」「単月100時間未満」「複数月平均80時間以内」と定め、違反すると半年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられることになった。
一方で、
「休みが取れないサービス業が休みを取れる仕組みにして」
飲食業の40代男性は、「働き方改革なんて何も関係ない」と憤る。有給はおろか、休みは週1日取れればいい状況も、持ち帰り業務も変わらない。現場は常に人手が足りないため、休みたくても休めない。
はたして働き方改革による労働改革は、世の中になじむ日が来るのだろうか